タイの日系IT企業の営業として、顧客訪問をするとお客さんが必ず言う言葉。
ITに関してはタイ人スタッフに任せたい、ローカル化させたいと言われるのです。
日本人としては本業に注力をして、IT業務はタイ人に任せたいのが本音なのです。
しかも日本人が海外で仕事をするほとんどの人はIT担当者ではありません。今までIT業務は情報システム部門が面倒をみていたのでITを知らない人が多いのです。
ITを知らない人が、ローカルスタッフに業務を任せることは、ブラックボックス化することが多くなり、費用計算、何のお金を支払いか、理解ができなくなることが多くあります。
正しいか、間違いか、判断ができないのです。
もしあなたが海外赴任、海外で仕事をする時、ローカルスタッフにITを任せるためのポイントをまとめてみました。
自分自身の知識を高める必要もあります。
どこの国でも、どんな仕事でも、指示を出すマネージャー職の人は、最低限のIT知識を学ぶべきです。基本だけでも抑えておけば指示はだせます。
「すべて日本主導だからITはまったく関与していない」と言われる日本人もいます。確かに日本からの管理が完璧であれば、海外でのIT業務は負担がほとんどないでしょう。
しかし、いざトラブルになったり、ネット環境が悪くてメールが使えない、パソコンやプリンターが動かないってなったとき、誰に問い合わせをすればよいかが分からないなんてこともあります。
なので最低限ITで抑えるポイントは2つです。
ITの基礎は抑える。
トラブルになったとき誰に聞けばいいか。
ITの基礎知識
まず海外でIT分野も確認しないといけなくなったとき、チェックするのは何をIT化しているのか現状把握が重要です。
当たり前のことですが、意外とできていません。
ベンダーに任せている、タイ人スタッフに任せている、などの言い訳?を聞きますが現状把握をできないとコスト計算ができないので日本本社から予算申請資料を作れてと言われたら困りますよ(笑)
ブラックボックス化させないためにも現状把握が重要です。
外部の誰にITを依頼しているのか
多くの会社はITまわりを外部ベンダーに依頼をしているはずです。
どこのベンダーに何を依頼しているのかチェックできていますか?
何か困ったときに連絡できるようにベンダー担当者へはしっかり連絡を取っておいたほうがいいです。気をつけないといけないのは、ローカルスタッフがローカルベンダーへ依頼をしている時です。
ローカルベンダーにも優秀なベンダーがいることは確かです。
しかしローカルベンダーはあくまでローカル会社です。日本のような質の高いサービスはないと思ったほうがいいでしょう。
ローカルスタッフに仕事を任せるにしても、判断基準をしっかり決めて、ローカルベンダーへ仕事を任せるようにしないと大変な目に合うこともあります。
価格はローカルベンダーのほうが安いです。
しかし日系は日本人が窓口で対応するので安心感はあるかもしれません。
経理情報も確認が必要
ITまわりの請求書をローカルスタッフに任せていると稀に意味が分からないことがあります。例えば同じ請求書が2枚来ていた、契約していない請求書が来ていた、サービス停止しているのに止まっていなかった等。
現状を把握し、どこのベンダーへ仕事を依頼しているのかわかれば、サービスを提供している会社に聞けば問題ないですよね。
同じ請求書が2枚送付されていることは日本で見たことないけど、海外ではあり得ることと考えたほうがよさそうです。
さいごに
ローカルスタッフに全てを任せることはリスクも伴います。
海外ではベンダーから賄賂を貰って仕事を発注しているスタッフもいます。疑い始めたらキリがありませんが、最低限のポイントとなる業務は日本人スタッフが確認するべきです。
マネジメントをする人にお薦めの1冊。